トミクリン使用マニュアル

射出成形機の洗浄方法(基本編)

成形が終了したら

  1. ノズルを後退させ、シリンダー内の先樹脂をできるだけ排出する。
    (※先樹脂が残っていると、トミクリンと混ざり洗浄効果が低下します。)
  2. ホッパーを掃除機などで清掃する。

シリンダー・スクリューの洗浄

  1. シリンダー温度、計量位置は先樹脂の条件のままで、トミクリンをホッパーに投入し、背圧をゼロにして、計量と射出を繰り返す(5~10回が目安)。
    (※ノズルを後退させたまま計量と射出を行うために、背圧をゼロにします。)
  2. パージくずが完全にトミクリンに置換されたら、シリンダー内に1ショット分トミクリンを残したまま、シリンダー温度を次樹脂に合わせ、次材の成形の準備をする。
    (※トミクリンをシール材として使用し、ノズルからの酸素の侵入を防ぎ、段取中の酸化による炭化物の生成を防止します。)

洗浄の仕上げ

  1. 次樹脂の成形の準備が完了したら、トミクリンをできるだけ排出する。
  2. ホッパーを掃除機などで清掃する。

成形の開始

  1. 次樹脂をホッパーに投入し、計量と射出を繰り返す。
  2. トミクリンが次樹脂に置換されたら、成形条件を次材に合わせ、金型にノズルをタッチさせ成形を開始する。
射出成形機でのトミクリン使用量の目安
成形機の型締圧力 使用量
50t 0.4~0.6㎏
200t 1.5~2㎏
800t 6~8㎏
1,600t 10~15㎏
3,000t 20~30㎏

押出機の洗浄方法(基本編)

成形が終了したら

  1. シリンダー内の先樹脂をできるだけ排出する。
    (※先樹脂が残っていると、トミクリンと混ざり洗浄効果が低下します。)
  2. #100以上の細かいスクリーンメッシュを装着している場合は取り除く。
  3. ホッパーを掃除機などで清掃する。

シリンダー・スクリューの洗浄

  1. シリンダー温度置は先樹脂の条件のままでトミクリンをホッパーに投入し、
    オーバーロードにならないように気をつけながら、
    出来るだけスクリューの回転数を上げて洗浄して下さい。
    (投入量の目安は下表を参考にしてください。)
  2. パージくずが完全にトミクリンに置換されたら洗浄終了です。
    シリンダー温度を次樹脂に合わせ、次材の成形の準備をしてください。

※以下の場合は、洗浄後トミクリンCシリーズによって置換することをお勧めします。

  • 長時間機械を停止するとき。(シリンダー内での炭化物の発生を抑制できます)
  • 次材がMFR値が高いとき。(次材による置換が容易になります)
押出機でのトミクリン使用量の目安
押出機のスクリュー径 使用量
40㎜ 1~2㎏
65㎜ 4~8㎏
90㎜ 10~20㎏
技術と品質にこだわったモノ作り

このページのトップへ戻ります。